空き家の庭木が伸び、家へ入る線の近くまで枝が来ている。草刈りや剪定のついでに切ってしまいたくなっても、先に設備の管理者へ連絡してください。線に触れた枝や垂れた線は、普通の庭仕事と同じ扱いでは進められません。

大家が担当したいのは、線の種類を見た目で判定して作業することではなく、場所と状態を正しく伝え、必要な調整をつなぐことです。

線にも接触した物にも近づかない

電線が切れている、樹木が線へ接触しているなどの場合は、触れず近づかず、地域の送配電事業者等の案内に従って連絡します。枝を動かして距離をつくる、棒で線をよけるといった作業はしません。

東京電力パワーグリッドも、切れた線や、線に樹木等が接触した状態への注意を呼びかけています。電気が使えていることや、細い線に見えることだけで安全とは判断しないようにします。

安全な位置から連絡に必要な情報を集める

伝える情報整理の仕方
場所住所、敷地のどの側か
見える状態枝が近い、触れている、線が垂れている等
確認時刻いつ気づき、変化があるか
周辺道路、人の通行、工事予定
写真安全に離れた位置からの全景

線の管理者が分からない場合は、分からないまま窓口へ状況を伝えます。通信線と電力線等を写真だけで所有者が断定しないことです。確認のために電柱へ上ることも行いません。

設備の対応と剪定を同じ工程へつなぐ

枝の処理が必要になったら、設備管理者と剪定業者へ同じ写真と図を渡します。作業範囲、設備への対応、立会い、必要な停電等を誰が調整するか確認します。剪定業者が来れば線も扱えると考えず、それぞれの役割を明確にします。

屋根や外壁の工事で近くへ足場を設置する場合も、事前に施工者から設備管理者へ相談する段取りを確認します。電線の近くの足場等は、必要な防護や作業条件が関係します。作業当日に気づいて現場だけで調整する順番は避けましょう。

費用と所有関係は対応前に確認する

木の所有者、線の管理者、必要な作業により、費用や担当は異なります。設備管理者へ連絡しただけで全て無料になるとも、敷地内だから全額大家負担とも決めつけません。見積もりと説明を受け、剪定、搬出処分、設備の対応、周辺復旧を分けて確認します。

隣地の木なら、勝手な伐採を前提にせず、関係者との調整も管理窓口で進めます。安全上急ぐ状況と、通常の費用相談は分け、危険な場所で見積もりを待ち続けないことが大切です。

対応後は写真、剪定した範囲、設備管理者の回答を残し、次の見回り項目に入れます。まずは接触が疑われる場所へ近づかず、所在地と状態を窓口へ伝えてください。定期的な庭の管理も、線の位置を把握してから計画しましょう。