融資が通らなければ契約をやめられると聞き、安心して申込みを進めていませんか。融資利用特約は、借りられなければいつでも自動的に適用される、と考えないことが大切です。

確認するのは、対象となる融資、必要な行動、期限、連絡方法です。売買契約の条項を読み、審査の予定と並べましょう。

対象の借入条件を具体的にする

金融機関、融資額、申込む借入の種類等がどのように記載されているか確認します。賃貸事業用の購入なら、その目的に合う融資で相談し、自己居住用として説明を変えて申し込むことはしません。

項目確認すること
対象融資金融機関、金額、契約で定める条件
申込み提出資料と申込期限
承認審査結果を得る予定と契約上の期限
解除適用条件、期限、必要な意思表示
通知相手、方法、到達確認、証拠

金額が一部しか認められなかった場合や、条件が変わった場合をどう扱うかも質問します。希望どおりでないから必ず解除できるとは限りません。

事前審査と最終の判断を分ける

事前審査の結果があっても、売買契約上必要な承認を得た状態なのかは別に確認します。物件資料、追加書類、正式審査等の条件を金融機関へ聞き、担当者の「進みそうです」という感触と承認通知を区別します。

売買担当者へは、現在の段階と結果予定を伝えます。どの資料をもって承認・否認を確認するのかを、契約前にそろえておくと連絡のずれを減らせます。

期限が複数あることに注意する

融資の申込期限、承認の期限、特約による解除期限、決済日は同じ日とは限りません。カレンダーへ別々に記入し、その前に資料不足や審査遅延が分かる確認日を置きます。

全日本不動産協会の事例解説では、対象金融機関の明確化や、解除期限前の確実な連絡の重要性が示されています。仲介会社へ電話しただけで、契約に必要な通知が済んだと思い込まないようにします。

審査が遅れたら期限前に相談する

仮に解除期限が十月二十日なのに、審査結果が二十五日になる見込みなら、二十日を過ぎてから考えるのでは間に合わない可能性があります。早い段階で売買担当者へ連絡し、延長等が必要かを相談します。

延長は自分の判断だけでできるものではありません。合意した内容、対象期限、新しい日付を書面等に残し、元の契約との関係を確認します。返事待ちのまま期限が過ぎそうなら、専門家へ速やかに相談してください。

買主側の行動条件も読む

必要資料を出さない、申込み条件を勝手に変える等の行動が特約の扱いに影響する場合があります。申込みと追加資料の提出を記録し、金融機関へ正確な情報を伝えます。

解除時の手付金等の返還、別途発生した費用の扱いも、契約と依頼内容で確認します。「白紙解除」という説明だけで、すべての支出が必ず戻ると広げないようにしましょう。

まず契約案から期限を抜き出し、金融機関の審査予定と照合してください。必要な通知を誰が行うかまで決まれば、結果を待つ間にも準備できます。