天井に火災警報器が付いているので大丈夫。空き家の内覧では、そう考えて通り過ぎてしまうことがあります。しかし、電池や本体が古くなり、必要なときに作動しない可能性もあります。
貸し出す前には、必要な場所に設置され、作動し、交換時期を把握できる状態に整えましょう。外観の有無だけで点検済みにしないことが大切です。
必要な設置場所を地域の案内で確認する
住宅用火災警報器は、設置する場所や種類について地域の火災予防条例等の確認が必要です。所在地の消防本部等へ、建物の階数や間取り、寝室の位置を伝えて確認します。
前の所有者が付けていた位置を、そのまま正しい前提にしないようにします。間取りや部屋の使い方が変わる場合も、設置条件を確認してください。別用途の警報器が付いていることを、住宅用火災警報器の確認の代わりにしないことも重要です。
機器ごとに一行の記録を作る
| 記録項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 設置場所 | 部屋・階・取付位置 |
| 機器 | メーカー、型番、種類 |
| 年数 | 設置日、製造年等の分かる情報 |
| 作動確認 | 実施日、方法、結果 |
| 対応 | 交換の要否、担当、予定日 |
設置日と製造年は同じ情報ではありません。分かる資料を記録し、不明なら不明のまま販売店等へ交換の相談をします。見た目が新しいことを使用年数の根拠にしないようにします。
取扱説明書に沿って作動を確認する
消防庁は、点検ボタン等で定期的に作動確認を行うよう案内しています。確認方法や音の意味は機種で異なるため、取扱説明書を読んで実施します。火や煙を自分で発生させて試す必要はありません。
高い場所へ無理に手を伸ばさず、安全に確認できなければ業者等へ依頼します。反応がない、異常表示が出る等の場合は、説明書やメーカーの案内に沿って対応し、そのまま点検完了としないでください。
十年を目安に本体交換を検討する
消防庁は、設置後十年を目安とした交換を案内しています。電池交換だけで本体内部の経年劣化まで新しくなるわけではありません。機器の年数と状態に応じ、本体交換の必要性を確認します。
十年未満なら故障しない、点検音が鳴れば今後ずっと問題がないという意味でもありません。定期確認と異常時の対応を続けることが必要です。交換する場合は、設置条件に合う機器を選び、連動型等の機能も建物や利用者に合わせて相談します。
入居後の点検と連絡先を決める
入居者へは、作動確認や手入れの方法、異常音等があるときの連絡先を渡します。所有者・管理会社が確認する項目と入居者に協力を求める項目を整理し、誰も対応しない状態を作らないようにします。
点検のために室内へ入る場合は、入居者と日程等を調整します。交換後は記録を更新し、古い台帳の年数が残らないようにします。入居時、管理の定期連絡、退去後等の確認機会を予定表へ入れると、忘れにくくなります。
まず間取り図へ警報器の位置を記し、機種と設置年を調べてみてください。不明な機器や未確認の場所が分かれば、消防本部や専門業者へ具体的に相談できます。
