内見前の清掃は、不要物を片付け、ほこりを上から落とし、水回りを整え、最後に床を仕上げると進めやすくなります。玄関から実際に歩いて確認し、見た目だけでなく臭いや使いにくさも点検しましょう。
掃除したはずなのに、内見の日にはほこりが目立つ。床を拭いた後に工事の人が入って、また汚れた。こうしたやり直しは、清掃の技術だけでなく、段取りを変えることで減らせます。
始める前に、清掃と修理を分ける
汚れだと思っていた染みが、雨漏りや漏水に関わることもあります。繰り返し濡れる、強い臭いが続くなど、原因が分からない状態は、掃除で隠さず確認します。
壊れた物、鋭い部分、通路をふさぐ材料があれば、内見できる状態かを先に判断します。清掃担当に無理な修理や高所作業まで頼まないでください。
工事が残っているなら、最後に汚れが出る作業を確認し、清掃の予定を合わせます。完成していない部屋を、完成したものとして見せないことも大切です。
道具と片付けの範囲をそろえる
掃除機、布、手袋、適合する洗剤、袋などを用意します。素材に合わない道具や洗剤は、汚れを落としても傷を付けることがあります。製品の表示と設備の取扱説明を確認してください。
洗剤を混ぜない、換気など使用上の指示を守ることを基本にします。大量のカビや専門処理が必要な汚れなどは、無理に自分で対応せず業者へ相談しましょう。
残っている物は、処分してよいことが確認できた物だけ片付けます。前の入居者などの所有物を、清掃のついでに勝手に処分しないでください。
上から下、奥から出口へ進める
| 順番 | 行うこと |
|---|---|
| 1 | 不要物の整理と、通路の確保 |
| 2 | 手の届く範囲の棚や建具のほこり取り |
| 3 | 水回りと、よく触る部分の清掃 |
| 4 | 床の清掃を奥から出口へ |
| 5 | 玄関、出入口、道具の片付け |
一部屋を完全に仕上げてから別室へ行く方法でも構いません。大切なのは、仕上げた場所を再び汚す移動や作業を減らすことです。
水回りは、写真では分からない点も見る
洗面台や流しの表面だけでなく、排水まわり、鏡、水栓の根元などを確認します。水が使える契約と設備の状態を確かめ、問題があれば管理担当へ連絡します。
臭いを強い芳香剤で覆うと、原因が分からないままになります。排水や換気などを確認し、必要なら専門業者へ相談してください。窓を開ければ解決したと決めつけないことです。
内見直前に濡れた床を残すと滑りやすくなるため、乾燥や拭き取りまで予定に入れます。
玄関から、借りる人の順番で歩く
清掃後に一度外へ出て、玄関から入り直します。最初に目に入る物、手で触れる建具、窓際や部屋の角を見ます。
- 玄関に道具やごみが残っていないか。
- 水回りに清掃後の汚れや水滴が残っていないか。
- 収納を開けたときにも状態が分かるか。
- 歩く場所に滑りやすい所や障害物がないか。
自分が掃除した場所は、きれいになった点に目が行きます。可能なら別の人に一周してもらい、見落としを確認しましょう。
清掃日と、内見前確認を分ける
清掃から数日たてば、ほこりや落ち葉、天候の影響が出ることがあります。毎回全面清掃するのではなく、内見前に確認する場所を決めておきます。
担当者、清掃日、気になった不具合を記録すれば、次の人も状況を把握できます。写真を残す場合は、募集用と作業確認用を分けて保存してください。
まず次回の内見日時から逆算し、最後の工事、清掃、仕上げ確認を並べてみましょう。清潔な状態を保ち、実物を気持ちよく見てもらう準備が整います。
