家族向けの戸建てなのに、玄関の靴箱が小さい。収納を増やす改善は考えやすいものですが、大きな箱を置いて通路が狭くなれば、毎日の出入りが不便になります。靴をしまう面積と、人が動く面積を別に確保しましょう。
既存の靴箱を残す案、棚を追加する案、交換する案を比べるときも、扉を開けた状態と靴を出した状態を想像しておくことが大切です。
玄関を使う順番で図を描く
ドアを開ける、荷物を置く、靴を脱ぐ、収納から取り出す、上がるという動きを図へ書きます。ベビーカーや傘、外遊びの道具なども置くなら、靴と同じ棚へ詰める前提にしないようにします。
| 確認する場所 | 見る内容 |
|---|---|
| 入口と通路 | 収納の扉を開けても通れるか |
| 棚の内部 | 靴の奥行き、長靴、棚の調整 |
| 足元 | 段差、掃除の余地、濡れた物の置場 |
| 背面と上部 | 固定できる下地、空気の流れ |
| 周辺 | スイッチ、コンセント、ドアとの干渉 |
何足入るかという表示は、靴の形や寸法で変わる場合があります。借り手全員の靴が必ず入ると保証せず、棚の寸法や調整できる範囲を示す方が具体的です。
臭い対策は詰め方と乾かし方も考える
濡れた靴や傘をそのまま密閉した収納へ入れれば、内部の湿気が増えることがあります。パナソニック等も、靴を詰め過ぎず通気を考える方法を案内しています。表面へ消臭材を足すだけでなく、日常の乾燥と清掃のしやすさを見ます。
壁や床に染み、強い湿り、収納背面の傷みがある場合は、収納物の問題と決めつけません。雨の吹込みや漏水等の確認が必要か施工者へ相談します。新しい収納で覆う前に、現況を写真で残しましょう。
造作と既製品を同じ範囲で比較する
造作棚は位置や寸法を合わせやすい一方、扉、棚板の交換、掃除の方法も考える必要があります。既製品では搬入、取付下地、転倒等に配慮した固定、床や壁の納まりを確認します。家具を置くだけと、壁へ施工する案を同じ費用範囲で比べないことです。
見積もりには本体、棚板等の付属品、既存撤去、下地確認と補強、固定、周辺補修を入れます。コンセントを隠す案なら、将来使えなくなってよいか、移設が必要かも確認します。収納上部へ重い物を置く使い方は、製品条件に沿って検討してください。
入居後の使い方まで引き継ぐ
完成時は棚の固定、扉、通路幅を施工者と確認します。清掃に使える洗剤、棚板の扱い、扉の調整等は説明書を残します。入居者が棚を増やす場合の取付け条件や、異常時の連絡も案内します。
まず玄関図へ、収納を開いた線と人が通る線を描いてください。容量を増やすだけでなく、濡れた靴の扱いと掃除まで考えると、暮らしに合う改善を選べます。
