外壁の板の間にある柔らかい目地が、ひび割れたり離れたりしている。塗装の見積もりを頼んだときに、シーリング工事を提案されることがあります。色を塗る作業と、目地を補修する作業は分けて内容を確認しましょう。

「一式」で比較すると、残す場所や撤去する範囲が違うことがあります。何をどこへ施工するかを図と数量で確認すると、必要な工事を比べやすくなります。

目地の場所と傷み方を記録する

安全に見える範囲で、板同士の継ぎ目、窓まわり、入隅等を撮影します。目地のひび、痩せ、周辺からの剥がれなどを、外壁材自体の割れと別に記録します。高い場所へ上がったり、傷みを確かめるため剥がしたりはしません。

確認する欄見積もりへの質問
施工場所どの面・どの目地を対象にしますか
既存部材外壁の種類と目地の仕様は何ですか
撤去の有無残す部分と除去する部分はどこですか
数量長さと対象範囲を図で確認できますか
仕上げ塗装との順番と材料の適合はどうですか

ニチハは、目地の痩せ、剥離、亀裂等の傷みに応じたメンテナンスを案内しています。見つけた傷みが今回どの対応を要するかは、現場と製品の条件で確認します。

工法名だけで良し悪しを決めない

既存の材料を除去して新しく施工する案と、既存の上へ材料を加える案では、対象条件や作業範囲が違います。業者へ、その場所でその工法を選ぶ理由と、必要な厚み等をどう確保するかを説明してもらいます。

全ての部位を同じ工法にすればよいとは限りません。窓まわりや既存の目地仕様など、傷めてはいけない部分があるかも確認します。市販材を上から塗れば十分と考えず、外壁材や塗料、下地との適合を業者へ照合してもらいましょう。

長さと足場を同じ範囲で比較する

ある案が80m、別の案が120mなら、単価を見る前に対象の面や部位を照合します。単純な例として、80m×1,000円は8万円、120m×800円は9万6,000円です。単価の安い案が総額も安いとは限らず、そもそも数量差の理由を確認する必要があります。

数字は施工相場ではありません。実際には撤去、養生、下地、材料、施工、処分等を含む範囲で比べます。足場を外壁塗装と共用する場合は、重複計上や工程の抜けがないかも見ます。

雨漏りの原因確認とは別に扱う

室内に水の跡がある場合、目地の傷みを見つけただけで原因がそこだと断定しません。調査と補修の目的、完了後に何を確認するかを整理します。見た目が新しくなったことと、必要な範囲の施工が済んだことを分けて記録しましょう。

まず外壁全景へ目地の番号を書き、見積もりの数量と対応させてください。施工前後の写真、材料と対象範囲を残せば、将来の点検でも同じ場所を追って確認できます。