押入れを開けると、奥の壁が湿っぽい。古い板を張り替えて見栄えを整えたくなりますが、その前に、どこに湿気があり、何が関係しているかを調べましょう。収納の詰め込みと建物側の不具合を、同じ原因として扱わないことが大切です。
きれいな収納にしても、布団を入れた後の使い方や換気が難しければ困り事が残ります。空室での確認と、入居後の使い方の両方から改善を考えます。
中身を動かした後の状態を記録する
残置物がある場合は処分の承諾を先に整理し、収納物を動かしてから奥、側面、床、中段、天井を確認します。染みや傷み、剥がれがあれば位置と広がりを撮影します。強い臭いや広い傷みがあるときは、無理に清掃して状態を消す前に業者へ相談します。
| 観察する場所 | 確認の材料 |
|---|---|
| 外壁に面する奥 | 染み、温度差、外側の状態 |
| 下段と床 | 湿り、床下や配管との位置 |
| 扉と中段 | 空気の通り方、収納時の余地 |
| 周辺の部屋 | 窓、換気、日常の湿気の発生 |
一度触った感覚だけで結露か漏水かを確定しません。季節、降雨、使用状況との関係や過去の記録を調べ、必要な調査へつなげます。
除湿用品を置く前に水の原因を確認する
配管や外壁からの水が疑われるなら、除湿剤だけで対応を終えません。壁や床の裏側を調べる必要があるか、調査範囲と復旧費を施工者に確認します。新しい板や壁紙で覆う工事は、原因への対応と順番をそろえます。
一方、建物側の調査と並行して、収納の使い方も検討できます。大和ハウスは押入れの収納物を壁から離し、空気の流れを考える方法を案内しています。必要な余白や方法は収納形状に合わせ、詰める量を減らしたときの収納力も確認しましょう。
改修案は通気と掃除のしやすさで比べる
中段や棚を変える場合は、支える下地と荷重、取り外して掃除できるか、奥へ手が届くかを確認します。換気用の開口や部材を付ける案では、隣の部屋や壁の性能、配線等への影響を業者へ相談します。自己流で壁へ穴を増やす方法は採りません。
見積もりには原因調査、必要な補修、収納内部の仕上げ、棚等の工事を分けます。収納をクローゼットへ変える案でも、扉の形式を替えれば湿気の問題が消えるとは判断しないことです。
入居時の説明を一つの図にする
押入れの型に合わせ、空気が通る余地、濡れた物を乾かしてから入れること、異常時の連絡先を案内します。室内の換気と、扉を閉めた収納内部の空気の動きは別に考えます。除湿機等を使うなら、製品に適した場所と管理方法を確認してください。
まず押入れを正面から見た図へ、湿気や染みのある位置を印してみましょう。見た目の張替え、原因の調査、収納の使い方を別々に書くと、必要な改善の順番を決められます。
