庭の水やりに雨水を使えれば、水道水の使用を減らせそうです。雨水タンクはその選択肢になりますが、置くだけで管理が不要になる設備ではありません。貸家に付けるなら、使う人が何に利用し、誰が手入れするかを先に考えましょう。
雨の量や庭の使い方は一定ではないため、必ず元が取れると計算するのは難しい設備です。節水への期待と、設置や維持の負担を分けて検討すると、物件に合うか判断しやすくなります。
用途と設置場所を先に決める
庭の散水など、飲用ではない用途を明確にします。雨水は屋根などを通って集まるため、一般的な家庭用タンクにためた水をそのまま飲み水に使う計画にはしません。利用する人にも用途を表示して伝えます。
| 確認する条件 | 業者への質問 |
|---|---|
| 雨どいとの接続 | この場所で製品条件に合う接続ができますか |
| 設置面 | 満水時の重量と転倒に対応できますか |
| 満水時 | 余った水はどこへ流れますか |
| 取水位置 | じょうろ等を置いて無理なく使えますか |
| 手入れ | ふた、網、内部を管理できる配置ですか |
通路や窓のそばに置く場合は、避難や通行を妨げないか、子どもの足場にならないかも確認します。大きなタンクが置ける余地だけで場所を決めないようにします。
満水時の重さと余った水を確認する
説明用の仮定として、水を100リットルためると、水だけでおよそ100キログラムになります。これにタンク本体などの重さが加わります。空の状態で安定して見えても、設置面や固定方法が適切とは限らないため、施工者に確認します。
福岡県の案内も、満水時の重量や基礎への注意を示しています。雨どいへの接続や満水時の排水を誤ると、周囲へ水があふれる可能性があります。基礎の近くや隣地へ勝手に流す案にせず、製品と現場に合う経路を専門家へ相談しましょう。
虫と汚れへの対応を管理に含める
ふたを開けたままにしないことや、虫が入りにくい構造の維持などが必要です。落ち葉などの確認、製品が指定する清掃、寒い地域での対応について説明書を確認します。空室が長く続くときの扱いも、設置時に決めておきます。
貸主設備にするなら、入居者の日常管理と、部材の交換や不具合時の貸主対応を分けて書きます。庭を使わない入居者もいるため、設置後に使われない場合の管理方法まで考えることが大切です。
本体価格だけで導入を決めない
総費用には本体、基礎や置台、固定部材、雨どい接続、配管、設置を含めます。自治体に助成がある場合でも、対象者、貸家の扱い、対象となる購入時期や申請時期などの条件を個別に確認し、受けられると決めつけて発注しないようにします。
まず庭で水を使う作業を書き出し、雨水をどの程度活用できそうか考えてみましょう。そのうえで設置候補の写真と管理案を業者へ渡せば、節水額だけでは見えない使い勝手や維持費も含めて判断できます。
