広さの違う戸建てを比べるとき、家賃を面積で割った㎡単価は整理の入口になります。ただし、広い家ほど同じ単価で高く貸せるとは限りません。借り手が使う部屋、駐車場、状態、立地を一緒に比べましょう。
面積の数字をそろえる
建物全体の面積か、一階だけか、附属建物を含むかを確認します。図面と広告で数字が違う場合は根拠を問い合わせ、推測で補いません。土地面積と建物面積も分けます。
登記されていない増築等がある場合、広いから有利と単純に足し込まず、建物の確認事項として扱います。今回の比較は貸せる条件を把握するためで、未確認部分の適法性や使用可能性を保証するものではありません。
単価は一度計算して違いを探す
仮にA物件60㎡・月6万円、B物件90㎡・月7万2,000円とします。Aは1,000円/㎡、Bは800円/㎡です。Bの方が単価は低くても、毎月払う家賃は高くなります。借り手は単価だけでなく総額を見ています。
| 項目 | Aの仮例 | Bの仮例 |
|---|---|---|
| 建物面積 | 60㎡ | 90㎡ |
| 月額家賃 | 60,000円 | 72,000円 |
| ㎡単価 | 1,000円 | 800円 |
| 次に調べること | 部屋と駐車等の条件 | 同じ条件との違い |
Aの単価をBへ掛け、90㎡なら9万円で貸せると結論づけないようにします。この例は計算方法を示すもので、地域相場ではありません。
面積より使いやすい部屋数を見る
廊下や階段が多い家、収納が使いにくい家、二階にしか居室がない家では、同じ面積でも生活の組み立て方が違います。寝室を何室使えるか、家族が集まる場所、洗濯や収納の動線を図面で確認します。
広い庭や部屋は魅力になる一方、掃除や庭管理の負担にもなります。どの借り手に合うかを考え、面積の大きさだけを家賃増額の根拠にしないことが大切です。
条件の差を金額へ変える前に整理する
- 駐車台数と出入りのしやすさ。
- 水回り、空調、断熱等の状態。
- 駅・買い物・通勤先への条件。
- ペット等の契約条件と費用。
- 家賃に含むものと別料金のもの。
「駐車一台なら一万円加算」など、根拠のない一律補正は避けます。地域の仲介会社に、どの条件が比較で重視されるかを聞き、確認できた材料で候補家賃を絞ります。
募集家賃と決まった家賃を区別する
掲載中の家賃は、成約した金額とは限りません。募集期間、値下げ、家賃免除等も分かる範囲で確認します。大きな家の比較事例が少ない地域では、単価だけで精密な数字を作るより、家賃の幅と未確認事項を残します。
参考にした物件は、資料取得日と条件を保存します。古い掲載情報を現在も同じ条件と考えないようにし、募集を始める前に再確認しましょう。
三つの見方を並べて家賃案を作る
総額、㎡単価、生活条件の三つを横に置きます。単価が極端に違えば、面積の誤りや付属条件を調べるきっかけになります。最後は候補家賃で収支を計算し、低い家賃の場合も資金が続くか確認します。
まず広さの近い物件と、間取りや駐車条件の近い物件をそれぞれ集めてください。単価を答えにせず、違いを見つける道具として使うと、戸建ての家賃比較が具体的になります。
