リフォーム後に保証書を受け取っても、引き出しにしまったままだと、不具合が出たときにどこへ連絡すればよいか迷います。期間が長いか短いかを見る前に、何をどこまで保証する書類なのかを確認しましょう。

空き家を貸す場合、異常に気づくのは入居者で、連絡を受けるのは管理会社ということもあります。所有者だけが保証内容を知っている状態より、必要な連絡経路を共有しておく方が対応しやすくなります。

工事の保証と機器の保証を分けて保管する

施工会社が示す工事保証、設備メーカーの製品保証、別途加入する保険は同じものではありません。例えば水漏れがあった場合も、製品自体の不具合なのか、接続部分の施工に関する問題なのかで確認先が変わる可能性があります。

保証書で見る項目確認する質問
対象箇所今回施工したどの部分が対象か
開始日と期間部位ごとに違いがあるか
対象外・条件経年変化、使用方法、点検などの条件は何か
費用の範囲出張、調査、部材、取外し・復旧を含むか
連絡方法窓口、必要資料、申告の手順

「保証します」の説明を具体化する

契約前に保証のひな形や条件を見せてもらい、引渡し時に対象工事と日付が記載されたものを受け取ります。「何かあれば来ます」という言葉だけでは、無償の対応範囲までは分かりません。点検サービスと修理費用の保証も区別して聞きましょう。

住宅リフォーム推進協議会は、工事完了時にアフターメンテナンスを確認し、契約書・図面・保証書などを保管することを案内しています。書面に記載がない部分を、自分に都合よく補って理解しないことが大切です。

発見後の連絡と応急対応の流れを決める

説明用の仮定として、入居者から洗面台の下がぬれていると連絡が来た場面を考えます。まず被害を広げないための対応を相談し、発見日時、場所、写真、使用状況をそろえて窓口へ連絡します。保証の確認が終わるまで危険や被害を放置することも、必要な連絡なしに全て解体してしまうことも避けたいところです。

緊急時にどこへ電話するか、別業者が応急対応する場合にどの記録を残すかは、事前に施工会社へ聞いておきましょう。保証の適用判断は原因と条件によるため、写真だけで対象だと断定しないようにします。

保証期間外という回答だけで全てを判断しない

保証書上の任意のサービスと、契約や法令に基づく権利関係は同じとは限りません。説明に納得できない場合は、契約書、保証書、発見時の記録をそろえて専門家に相談します。一方、保証期間中でも全て無条件に無償修理されると考えないことも大切です。

まず「工事会社」「機器メーカー」「保険」の三つに書類を分け、連絡先と対象を一枚にまとめてください。入居者へは個々の保証条件を判断させず、異常時の連絡先を分かりやすく案内しましょう。