契約書に支払日を書いていても、「何月分をいつ払うのか」が伝わっていないことがあります。特に入居時は初期費用、日割り家賃、翌月分が重なり、二重払いの心配も生まれやすい時期です。
案内は、初回の支払いと、その後の毎月の支払いを分けると分かりやすくなります。契約書と請求書、管理会社の案内を同じ内容にそろえましょう。
金額より先に対象月を明記する
「家賃六万円」だけでなく、「十一月分家賃六万円」のように期間を書きます。共益費、駐車場等があるなら別行にし、合計と内訳を一致させます。
| 案内項目 | 具体的に書くこと |
|---|---|
| 対象 | 何月分・どの期間の支払いか |
| 金額 | 賃料等の内訳と合計 |
| 期限 | 支払日と休日の扱い |
| 方法 | 振込、口座振替等 |
| 照合 | 振込名義等のルール |
| 連絡先 | 不明点や未反映時の相談先 |
国土交通省の標準契約書は支払い条件を整理する参考になりますが、実際の契約がその方式とは限りません。今回合意した日と方法を使います。
初期費用に含まれる家賃を確認する
仮に入居月の日割り家賃と翌月分を契約時に受け取るなら、毎月の支払いが何月分から始まるかを明示します。初期費用の請求書にも同じ対象月を記載します。
例文は「今回の請求には十月分の日割りと十一月分を含みます。次回の定例支払いは、十二月分を契約所定の期限までにお願いします」です。日付と金額は実際の契約で置き換えてください。
口座振替の開始前後を分ける
手続きが済んでも、初回から振替が始まるとは限りません。開始月、引落日、開始までの支払方法を管理会社等へ確認して案内します。
引落しができなかった場合の再振替や振込の方法も、事業者のルールと契約に合わせます。入居者が自分で振り込んだ直後に再振替が行われる等の二重払いを避けるため、個別に連絡してから対応できる窓口を示します。
休日や名義の違いを曖昧にしない
支払日が金融機関の休業日に当たる場合の扱いを確認します。締切を一律に前営業日と決めつけず、契約と利用する決済方法に沿って説明してください。
契約者と振込名義が違う場合には、照合方法を管理会社と決めます。法人名や家族名での支払い等を把握しておくと、入金を確認できず未払いと誤認することを減らせます。
口座変更は確認できる方法で通知する
管理会社の変更等で振込先が変わるなら、対象月、旧口座の終了、新口座、問い合わせ先を明示します。急な変更メールだけを送るより、従来から使う連絡経路で確認できるようにします。
誤入金や二重払いがあった場合は、入金記録と請求内容を照合し、返金や充当の扱いを入居者と確認します。次月分へ黙って回すのではなく、合意と記録を残しましょう。
案内を短い一枚にまとめる
契約書全体を毎月読み直してもらうより、支払対象と日付、方法だけをまとめた案内が役立ちます。ただし、案内の内容が契約と違わないよう、発行前に担当者と照合してください。
まず初期費用の請求に含まれる月を確認し、次回の対象月を書き出してみましょう。何のお金をいつ払うかが明確なら、支払いの問い合わせと確認の負担を減らせます。
